「ゲルニカ」 を知っていますか

あなたはゲルニカを知っていますか。

有名な絵画としてではなく、

一つの小さな町としてではなく、

昔話の悲劇的存在としてでもなく、

貴方への、メッセージとして、

目の前に起こり得る現実として、

今、ここに来た

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演劇「ゲルニカ」は
この問いかけで始まり、この問いかけで終わる
40分ほどの短い劇でした。

ピカソの「ゲルニカ」を知ってはいたけれど、
「ゲルニカ」を調べたことなんて、そういえばなかった。
私は「ゲルニカ」を知らなかった…

劇の内容は<ゲルニカ>への爆撃の様子ではなく、
ゲルニカで生きる4人のこども(うち一人は隣町の子)
最後にはみな、死にます。

演じていた高校生たちは
この舞台をつくっていく中で
戦争に翻弄される命を
頭でなく、心でわかったと思います。

教科書の数文字よりもきっと強烈に、
たくさんの命がゲルニカで、
そして無数の命がいろいろなところで
失われていったことを感じて、
その命の意味はなんだったのかと問うたことだろうと思います

この記事を書いていて、涙が止まらなくなって、
劇場ではわからなかったけれど、ただ辛くて…、
今ようやく、私は
悲しくて、辛くて、悔しくて泣きたかったんだと知りました。

翻って・・・

「ゲルニカ」をネットでググっても、そう多くの情報はありませんでした。
ゲルニカは忘れていい過去じゃないのに。

数か月前にニュースになっていた
修学旅行先で語べの被爆者に<死にぞこない>といった横浜の高校生。
それを注意もしなかったという教師。
そうしたことを伝える手紙に返事も出さなかった校長。
平和を願う心、他人の命をいたわる心を育てられなくて何が教育か。

この国にも、ほかの国にも平和を。
平和と適切な秩序と豊かさを。
この星が命をいたわりあう人々でいっぱいになってほしい。
そう心から祈ります。