慢性色素性紫斑
月曜日、ようやく診断がつきました。
診断名は「慢性色素性紫斑」
気がついたのは10年前くらい。
下腿に紅斑が出ては消え、出ては消えをずっと繰り返していました。
その頃、眼の具合もよくなかったので、眼科のドクターに話したところ、
ベーチェット病ではないでしょうと言われました。
(目はドライアイでした)
硬結(固く触れるしこりみたいな感じ)も熱感もかゆみや痛みもなく、
全身の倦怠感や発熱、関節痛もないので、シェーグレンのような
自己免疫疾患の可能性は薄いかなと思って、成り行きを見守っていました。
昨年の10月頃から、今まで消えていた紅斑が消えなくなり、
黒ずんで残るようになりました。
紅斑そのものは主に下腿でしたが、
色素沈着は、はじめのうちは足首付近だけだったものが、
次第に下腿へ、そして太腿へと上がってきました。
先月、脳のMRIに心原性と思われる多発性脳梗塞の所見が見られて、
今週、心房細動が起きたときのことを考えて抗凝固剤をどう使うかの
相談を循環器のドクターとする予定の私。
これが出血性のものだと、あんまり気持ちがよくない・・・
(絶対に心臓が優先だろうけど)
というわけで、比較的ご近所の皮膚科に行きました。
診断名は「湿疹」
出たものはステロイド軟膏。
文句をつけるわけではないのですが、これでは詳しい相談もできません。
ちょっとネットで調べると
「慢性色素性紫斑」というのが本当にぴったり。
・・・こんなの皮膚科の教科書にあったかなぁと思いつつ、
たまに止血剤も使う例もあると書かれていたので、
少し大きめの病院へ。
基本、紹介状が必要とのことでしたが、
受診前に電話で総合窓口に事情を話すと、
皮膚科は必ずしも必要としないとのことで、一昨日、受診してきました。
病院に入ると、<セカンドオピニオンは大切>みたいなポスターが
院内に貼られていて、ずいぶん気が楽になりました。
どう事情を伝えれば、気分を害せずに
こちらの立場を理解してもらえるかということは
とても気を遣うことですから。
ネットでは、色素沈着が残るので、診断は比較的容易とのことでしたが、
ドクターに足を見せて、一言二言ですぐ、
「慢性色素性沈着」と診断名がつきました。
血管からの血液の漏出に伴い、色素沈着していくもので、
長い経過をたどるが、(今のところ)悪性のものではない(と認識されている)
というような話をしてくれました。
止血剤を使う例も聞いているが、
止血剤が果たして効果があったのか、
自然な経過として改善されたのか評価できない。
もしかしたら、太腿や腕に広がるかもしれないが、治療の必要はない。
抗凝固剤によって、これがひどくなるかどうかはわからないが、
(病気としては命に関わるようなものではなく)
血栓予防のための抗凝固剤の方がよほど大切なので
そちらを優先してください。
と、十分な回答をいただくことができました。
診断名を聞いた時、私は「あぁ」という顔をしたらしく、
「前のところで診断を受けましたか?」と聞かれました。
「失礼で申し訳ないと思ったのですが」と受診経緯をかいつまんで話すと
「そんなことないですよ。」と
全く意に介さないという態度と雰囲気で話してくれましたから
こちらのことも本当にほっとしました。
(病気よりも、こっちの方がよほど今回は気がかりだったかもです。)
誰かのためになるかどうかわかりませんが、
色素沈着の残っている、大根足の画像を二枚、載せておきます。
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