お見舞いに持って行ったもの

最近、ご近所で入退院を繰り返したり、知り合いが検査入院とかで
お見舞いをどうしようという声をちらほら聞くことが増えました。

私も、先日まで大腸癌で主人の叔母が入院していました。
ホントの初期だったので、非常に早くに退院できました。

80歳を過ぎているんですが、とても元気な彼女。
家族がいない人で、個室だったこともあり、
時間をもてあましているだろうと、ちょくちょく顔を出しに行きました。
精神的な刺激がないと、高齢者の場合、あまりよいこともありませんし。

さて・・・と考えたのはやはりお見舞いの品。
一度目のお見舞いは手術の前の日だったので、彼女にも余裕もないだろうしと
あえて手ぶらで行きました。

そして、後日あれこれ思い出しながら、彼女へのお見舞いの品を選びました。

NGのお見舞い品

ざっとあげると

・鉢植えの花 →病気が根付くイメージがNG
・菊や百合 →お葬式に使われる花でNG
・かさばる物や重い物 →入院中の保管や退院時の負担になりNG
・食事のできない人には食べ物 →当然だめ
・賞味期限の近い食べ物、傷みやすいもの →処分に困ることがあるのでたまにNG
・匂いの強い物 →匂いだけで気分が悪くなる患者、同室者もいるのでNG
・手入れのいりそうな物 →本人や介護者の負担を増すためNG

(経験からいわせてもらうと、鉢植えでなくてもお花はつらいです。
毎日、水を取り替えたり、花瓶への入れ方、お花の向きを考えたり・・・。
ケアの際も花瓶を割らないかと神経を使います。
お花の手入れも患者さんへの間接的ケアとして大切なのでしょうが、
緊急性の高い病棟などでは特に、時間は患者さんへのケアに使いたいのです。
もし、どうしてもお花を贈りたいのであれば、小さなプリザードフラワーに
とどめておいた方がきっとよいと思います。
元気をくれそうなお花でも、扱いを間違えれば感染源になりかねないんです。)

無難か時には喜ばれそうなお見舞い品

そう考えると、好みもありますが

・カード式テレビ(冷蔵庫)のついているところは、そのカード
・暇つぶしになる本や週刊誌、趣味関係の雑誌や人によってはパズル誌
・食事制限がないなら、(好みをきいた上でですが)ふりかけ
(病院って、特に粥食は主食の量がすっごく多いです。
中には、見ただけでいやになっちゃうという患者さんもいるくらい。)

共通点はさほどかさばらないし、手入れもいらず、処分も簡単なこと。

私が持って行ったお見舞い品

主人の叔母は一人暮らしですので、退院の時には
義父が自家用車で病院に迎えに来ることになっていました。

叔母は無類のコーヒー好きなことはきいていましたし、
ちょうどクリスマス近くでしたから、
手術が無事に終わって、容体も安定した頃に
(長期入院はほぼないことはわかっていたので)
スターバックスのクリスマススペシャルブレンド(6袋入り)を
簡易のギフト包装にして持って行きました。

これだと軽いし、いらないなら誰かにあげても喜ばれそう。
量も、一人だとそこそこ楽しめるし、
彼女が通っているスイミングのお仲間みんなと楽しめるくらいで、
好きに使ってもらえると思いました。

出費もそれほどにならないので、
この点でも相手にひどくは気を遣わせずにすみます。

ちなみに実父が入院したときには、
TVカードとNHKの囲碁教室のテキストを定番にしてました。
TVカードは残りを返金してくれる機械があったので、
残額があっても無駄になりませんでした。

ずいぶん前、一緒に働いたことのあるナースが感染病棟に入院したときは
(当時はまだデジタルの携帯音楽プレーヤーがない時代)
小さい高性能のラジカセと自然の音(小鳥のさえずりとか雨音とか)が入ったテープや
一時期、人気のあった?NHKの「海のシルクロード」のテーマ曲の入ったテープを
お見舞い代わりに持って行きました。

感染病棟だと病状によっては人と会うこと自体が制限されがちですし、
病院は自然の音とはちょっと隔絶された場所。
病院が職場だった彼女は、確かに病院の音に慣れてはいるけれど、
やっぱり味気ないだろうなと思っての貸し出しお見舞い品でした。

その彼女とは今も年賀状をやりとりしています。

お見舞い以前に

よほど、相手との関係が悪かったり
病状がよくなくて、身体がひどくしんどい状況でなければ
誰かが自分のお見舞いに来てくれるって、
それだけで、というか、それが本当に一番うれしいものだと思います。

ただ、伺う側は手ぶらだとちょっと寂しいというか
なにか、足りないというか、そんな気がしてしまうものです。

日頃から、世間話程度にでよいので
相手の好みや趣味を聞いておくと役に立ちますし、
お見舞いの時の話題に困ることも少なくなるかも。

そんな情報収集を日頃からしてみてはいかがでしょうか。

お見舞いに関係なく、普段の人間関係の構築にも
きっとよいと思います。

とかいいながら、叔母がまた、もし入院することになれば
何をお見舞いにするか、今から考えておいた方がいいかな・・・
などと思っています。(焦)