臼蓋形成不全 その3 不便なこと

この疾患でつらいこと

まず、痛みです。

実は、これをうっている今、
右股関節が痛くて、椅子にはお尻左半分しか乗せていません。
右股関節を浮かせ、体重をかけないことで痛みを和らげています。

重い物を持ったり、歩く距離が自分にとって長かったり、靴を変えたり、
座る時間が長かったり、体重が増えたり・・・。
そうしたことが痛みの誘因となります。

痛みは持続的なこともあって、眠っていても痛いこともままあります。
疾患の進行度合いや多分、股関節回りの筋肉や靱帯の状態、
身体全体にかかっている負担の違いによって、痛みの状態が違うのだと思います。

この痛みは1度出ると2度と消えないというものではありません。
状態によっては出現し、軽減したり、消退したりします。

痛みをかばおうとすると、腰や膝に負担がかかります
それは多分、背中や首にも影響を及ぼします。
私自身を振り返っても、足がうちに巻く歩き方をにどうしてもなってしまうためか
ねんざをしやすく、足もバタバタと落ちてしまって、イメージしている体重移動にはほど遠く、足の裏には負担がかかっている感じはします。
もしかしたら、足底腱膜炎にも臼蓋形成不全が多少なりとも影響しているのかもしれません。
(そういえば、足底腱膜炎を起こし始めた頃、トレンデレンブルグ跛行がでていたことを今頃になって思い出しました。)

進行具合や状態によっては股関節の動きが悪くなってくるため
開排制限
(股の開き具合が制限される)と屈曲制限が出ます。

開排制限は足を広げるという動作自体がつらいため、
たとえば出産も、出産だけのつらさに、足を広げる苦痛が加わります。
この状態だとセックスの際もつらいです。

屈曲制限では、階段の上り下り、ズボンや靴下をはく、爪を切るという動作も
つらくなったり、困難になったりします。

臼蓋形成不全が進行してくると、
脚長差(左と右の足の長さの差)が大きくなります。
(患側が短くなる)
そうすると「びっこ」をひく(※トレンデレンブルグ跛行)ようになります。
※(患側の足に体重がかかったときに、反対側の骨盤が下がり、
そのとき上半身は患側に傾く跛行)

多分、これは二次的なことではないかと思うのですが、
股関節の動きが制限されることで大腿四頭筋や中殿筋などの筋力が落ちてきます
そのことは(股関節にかかる負担を支え、分散させる筋肉が衰えることなので)
さらに股関節周囲の負荷を増すことにつながります。