避難勧告と56水害

先日の豪雨では、夜中に避難勧告が出ました。

避難準備をしながら思い出したのが「56水害」
それは私が学生の頃のことでした。

そのころの家は豊平川のすぐそば。水辺すれすれまで歩いても3分以内。
二階の窓からはたいていは穏やかな豊平川が見えました。
その前の年にも、河川敷一帯が川になったことはあったのですが、
あの時の豊平川はそれとも全く違いました。

濁流の水面は堤防すれすれで、手の届くところにありました。
様子を見に来た消防団の一人の足元の土が突然えぐられ、
手元のガードレールに手がかからなければ、
その人は濁流にのまれていたはずでした。

すぐそばの橋の橋脚は完全に見えなくなっていて、水面はもうほとんど橋桁の一番下の高さ。
もう、小一時間で間違いなくこの川は氾濫する…。
ここら辺のすべての建物は浸水するし、私の家は流されて無くなると覚悟しました。

幸いなことにその時を最大値に水が次第にひき始め、事なきを得ました。

エリアメールが来て、あの時は何とかなったけど、今度は土石流か…と思いました。

ここは土砂災害警戒区域。
地震を想定しての緊急持ち出し袋は用意していましたが、土石流への意識は薄くて、
先日の広島の災害で、これはまずい…と持ち物の変更をおぼろげに考えていた矢先のことでした。
あれこれと必需品となりそうな物品を加えたあと、効果のほどは不明だけれど、
下水の逆流に備えて、危なさそうな所に水のう(土のうの水版)を置きました。

そこまで実際にやってみて、必要だと感じるものも具体的に出てきました。
同じようなことが、あってほしくないけれど、
もしも避難勧告が出たら、今回より少しはマシな動きができるかもしれません。
準備だけはしておかないと…ですね。