高齢者にも聞こえるアラームを!!
アラームが聞こえない
数日前にこんなことがありました。
主人が実家に行ったときのこと、両親がポータブルの石油ストーブのアラームに
全然気がついていなかったというのです。
現在、二人とも80歳近くになり、当然、加齢による難聴
(高音域が目立って聞こえなくなる、感音性の難聴)はあっておかしくありません。
義父は工場での仕事を長年していたこともあって、伝音性難聴があります。
でも、義母は主婦専業できた人で、聞こえに関しては
これまで生活上の支障は一切ありませんでした。
その義母でも全然わからなかったらしいのです。
義母のように、通常の会話にはほとんど問題がなく、
補聴器の必要性も薄いとか、
また補聴器を受け入れ難い人も少なくないと思います。
ですから、最低限、身を守るためのアラーム音だけでも
ものを作る側が考えてもらえるとありがたいと思います。
アラーム音は切迫感を醸し出すことが必要なためか
どうしても高音域で設定がなされているように思います。
これを手動でいいので、低周波域に変えられるとか
バイブレーションを追加できるとか、そんな工夫があったら
助かる人たちは多いのじゃないかと思います。
需要は少ないように思えるかもしれませんが、
聞こえていない人が多くて、
必要性や需要度が現れてこないとのじゃないかなと、
義父母の様子を聞いていて思いました。
ここからは補足記事です
補聴器の公的支給
こういうことが起きるなら、補聴器をつければよいでしょう
と考える人もいるかもしれません。
補聴器は基本的には伝音性難聴に関しての適応が高いです。
補聴器のもともとのシステムは
音を集め、増幅し、それを伝えるというものです。
デジタル式の補聴器によって、
音が大きくなるだけではなく、音の明瞭度も高くなり、
一人一人の聞こえの状態に合わせやすくなったと聞きます。
ただ、補聴器はそれほど安いものではありません。
もちろん公的支給を受けられるシステムはあります。
高齢者の加齢による難聴では身体障害者福祉法に基づいて
6級(両側の聴力が70dB以上、片側の聴力レベルが90デシベル以上で、
もう片方の聴力レベルが50デシベル以上のもの)に該当すると
補聴器が支給(交付)されます。
(障害者自立支援法では原則一律1割負担)
では、6級とはどのくらいでしょうか。
普通の会話が何とかできるのは50dbくらい。
ですから、補聴器が必要になるのは45db前後になるでしょう。
でも、この段階では公的な支給とはなりません。
私自身は耳鼻科にいたことはないのですが、
公的支給が可能なレベルの難聴になると、
補聴器が有効となる度合いは下がるという話を聞いたことがあります。
いろいろな事情(多分財政的な)も絡んでの
公的支給システムではあろうとは思います。
だからこそ、普通の人の見えるところに、いろいろな補聴器が
目に触れるように宣伝されているのでしょう。
補聴器をつけることでの不快感はやはりあると思いますし、
加えて、皮肉なことに補聴器が高機能、多機能になってきたことで、
操作がわかりにくくなっているというような話も聞きます。
耳の老化度を知る
モスキート音というのを耳にしたことがあるでしょうか。
17キロヘルツ前後の高周波音ですが、
蚊の羽音のような音なので、モスキート音と呼ばれています。
人は加齢によって高い周波数の音が聞き取りにくくなってきます。
(低周波も聞き取りが悪くはなってきますが、はっきりわかるのは高周波域)
モスキート音は、個人差はあるものの
20代前半までの若者には比較的聞き取れるようですが、
それ以上の年代の人には聞こえにくいといいます。
ご自分の耳年齢をテストされたい方は
<モスキート音>でググるといろいろ出てきますが、
このサイトなんていかがでしょう。
私はいろいろ聞いてみて、お正月早々、具合が悪くなりました。
モスキート音を聞かれる方は、
周りの方に迷惑をかけないようにヘッドホンを使って、
音量も上げすぎないで、注意してお試しください。
ちなみに私は15、20㎑(21㎑は言わずもがなです)が聞こえませんでした。