自分にある音と外界の音のズレ

テグレトールの服用をやめて一週間が過ぎました。
もう、ほとんど音は元のように聞こえています。

音が違って聞こえるというのは、なかなかしんどいものだとわかった
よい経験?ではありました。

以前にも低音性感音難聴を発症したときには音がくぐもって聞こえ、
治まってからも瀬戸物がぶつかり合う音はまるで衝撃波で、
音が普通には聞こえないつらさの多少はわかっているつもりでした。

でも、今回のは全然違いました。

うまくたとえられないのですが、
インタビューで差し障りのある人の場合、声も変えますよね。
男の人の場合だと、モワモワしたしゃべり方になり、音も低くなります。

アラームやCDの音などはみんなあんな風に聞こえていました。
とにかく気持ち悪くて、気分はどん底で、
情けないことにそれだけで十分消耗しました。

うちには古いピアノがあって、年に一度、調律をしてもらうのですが、
その調律師さんから、
<へんに機械的に刻む、規則的なリズムも耳につくし、
ずれたチューニングやカラオケはなかなかつらい>
というようなことを聞いたことがあります。

その感覚は分かるものではないですが、
自分の中にできあがっている音と外界の音との、
どこまでいっても合うことのない<ズレ>の気持ち悪さは
体験できたように思います。

自分の内側の音と外界の音が違って聞く機会があっても、
今後はもう二度とゴメンです。
ほんとに気持ち悪かったです。